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作者不明

月の昇らない時間

月の昇らない時間、テーブレゥには星の光のみが届く。

月稀人たちはどうやら十分に夜目が効くようで、暗闇で走ることさえできるという。

街には申し訳程度に灯りがかけられているが、暗闇に弱い私が歩くには不十分な明るさだった。

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戦士の国フランムゥ

海を渡り、ノブレゥのはるか東方に向かった私はフランムゥに辿り着いた。 黒いテーブレゥの海における航海は非常に過酷なものであったが(さらに船賃は目を見張るほど高いのである)、無事にたどり着くことは出来た。 初めて訪れた国、大国ノブレゥは雪深くも植物が豊かであった一方、こちらは...

青の景色

テーブレゥは気温が低く、雪深い地域も多いが、平野は比較的気候が穏やかだ。 過酷な山岳地帯とは違い、そこには柔らかな自然の風景があった。 月夜の下、穀物畑は淡く青白い光を放ちながら風に揺れていた。 私が最も愛するかの地の風景である。

大国ノブレゥ

神殿で出会った少女に連れられ、私はノブレゥと呼ばれる国の城下町へやってきた。 少女いわく、ここはテーブレゥで最も栄えた国の一つだそうだ。 月稀人以外の種族が珍しいのだろうか?道で遊ぶ子供たちは不思議そうに私を見つめていた。

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