ひび割れの先
- 作者不明
- 2022年12月6日
- 読了時間: 1分
空間のひび割れを超えると人気のない神殿に辿り着いた。
かつては祭事場として使われていたのだろうか。今では所々崩れ落ちている。
生き物の気配はなかったが、気付かぬうちに私は“月光の番人”に背後を取られていた。
(書籍の文字が掠れて読み取れない。)
間一髪、私は“月光の番人”から逃げることができた。
偶然神殿に居た少女が脱出に手を貸してくれたのだ。
礼を言うと、彼女は「丁度出ていこうと思っていたのに」と不満げに鍵を見せる。
でももういい、とフードを被り直した彼女の、表情を捉えることはできなかった。
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